[PR]
僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? レビュー

[書名]僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?
[作者]木暮太一
[読んだ理由]2019年4月から施行される働き方改革法を受けて、会社でも業務効率化の大きな動きがあり、働き方を考える本を読みたかったから
[書評]少し書き方はまどろっこしい印象を受けるが、言っている内容はとても共感できる。まどろっこしいというのは、筆者の提案する働き方が出てくるのが最後だからだ。印象に残った内容を下記に示す。
1.給料はその人の成果ではなく、次の労働を生み出すための必要経費(衣食住+ストレス解消等)で決まる。その経費を労働の再生産(マルクスの資本論で提唱)と呼ぶ。→頑張って上げた成果はそのまま雇用主に搾取される。
2.幸せになるためには、①ストレスの極力小さい職業につく、あるいは仕事に興味をもつことでストレスを感じにくくする等の工夫で「必要経費」を下げる方法、②長期的な自己投資によって、自分の価値を高めて、その価値に対して社会から評価してもらうことで収入を得る方法。の2つがある。
確かに将来の利益のために、毎日どれだけ積み上げられたか?が自己投資であり、積み上げられた自分自身が資産だと思う。その資産を有効活用して収入を得る。まさに自分自身をPLで考えるのでなく、BSで考えるということ。短期でなく、長期で考えて損得を取捨選択することが重要だと考える。本著書は非常に参考になった。また何年か後に読み直したい。
[今から変える行動]自己啓発は自分の資産増資のため有益であることを再認識した。今後は10年間どんなプランで自己啓発(=自己投資)していくか、を考えることとする。
[本書の評価]
自己啓発役立ち度:★★★★☆
読みやすさ: ★★★☆☆
矛盾のなさ: ★★★☆☆
コスト: ★★★★☆